大腸内視鏡

大腸内視鏡検査とは

大腸内視鏡検査とは、先端部に撮像素子(主にCCD)を搭載したビデオスコープを肛門から挿入し、大腸を観察する検査です。
盲腸から肛門までを観察し、大腸がんや大腸ポリープ、痔、炎症性腸疾患などを調べることができます。
当院では胃内視鏡、大腸内視鏡を行っておりますが、大腸内視鏡にも力を入れており、大腸がんや大腸ポリープなどの早期発見、早期治療に努めております。

大腸がんと内視鏡

日本では食事の欧米化等に伴い大腸がんは近年急速に増えており、現在男女ともに死亡率の上位を占めています。大腸がんは早期発見、早期治療ができれば完治が可能ですが、早期がんの場合は自覚症状がほとんどないため、内視鏡での早期発見、早期治療のチャンスを逃している事が多いです。
そのため当院では下記のような症状のある方はもちろんですが、40歳以上の方や大腸がん、大腸ポリープなどが心配な方にも大腸内視鏡検査をおすすめしております。

小さな大腸ポリープがある場合はその場で内視鏡的に切除が可能です。
また大腸内視鏡を行う際には、今後継続して検査や治療を受けていただけるように安全で苦痛のない内視鏡検査を心がけています。

◎こんな方は検査をおすすめいたします。

  • ・健康診断で便潜血反応が陽性だった
  • ・血便が出る
  • ・便が細くなった
  • ・便秘や下痢が続く
  • ・おなかの張った感じ(腹部膨満感)が続く
  • ・過去に大腸ポリープの切除をしたことがある
  • ・大腸がんが心配
  • ・以前に大腸がんの手術をしたことがある

大腸内視鏡検査を受ける日までの流れ

抗血小板薬、抗凝固薬(血をサラサラにする薬)を服用されている方は休薬が必要となるためお知らせ下さい。休薬期間を指示致します。

検査前日

・検査前日の朝は食事をしてけっこうですが、繊維を多く含む野菜類、海藻類や繊維のある果物は摂らな いようにしていただきます。
・昼と夜はこちらからお渡しする検査食をお召し上がりいただきます。それ以外の食事は摂ることができ ません。
・寝る前に下剤を内服していただきます。

検査当日

・朝、昼は絶食となります。(検査は13時から15時の時間帯に行います)
・朝7時から腸管洗浄液2リットルを2時間くらいかけてお飲みいただきます。
・固形の便がなくなり薄い色の水様便になりましたら検査を行います。

大腸内視鏡検査のやり方

  1. まずは腸の動きを止める注射をします。
  2. 肛門の診察をした後、内視鏡を肛門から挿入し検査開始となります。
  3. おなかの右下にある盲腸まで内視鏡を挿入した後、空気を入れながら肛門まで観察を行います。(検査時間は通常20~30分程度です)
  4. 検査中にポリープを認めた場合は必要に応じて内視鏡的に切除を行います。
    (大きなポリープや茎のあるポリープの場合は、切除による出血のリスクを考えその場では切除を行わないことがあります)

  5. 大腸ポリープを切除した方でも、検査終了後はすぐに自宅に帰ることができ、食事もお召し上がりになれます。

滅菌対策

当院は滅菌対策にも力を入れております。
消化管内視鏡消毒装置は「CLEANTOP WM-S」を使用しており、環境に優しい強電解酸性水で内視鏡を消毒致します。