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夏のお腹の風邪に要注意! 消化器内科医が教える症状と対策

夏のお腹の風邪に要注意! 消化器内科医が教える症状と対策

夏は暑さとともに、いわゆる「夏のお腹の風邪」(感染性胃腸炎)が流行しやすい季節です。特に小さなお子さんからご高齢の方まで、誰もが感染する可能性があり、辛い消化器症状に悩まされる方も少なくありません。

当院は消化器内科として、皆様のお腹の健康をサポートしています。今回は、夏の感染性胃腸炎について、その特徴とご家庭でできる対策、そして医療機関を受診する目安について詳しく解説します。

 

夏のお腹の風邪(感染性胃腸炎)とは?

「夏のお腹の風邪」の多くは、ウイルスが原因で起こる感染性胃腸炎です。エンテロウイルスやアデノウイルスなどが主な原因となり、これらのウイルスは高温多湿な環境を好むため、夏場に活発になります。

主な症状:

  • 下痢
  • 腹痛
  • 吐き気・嘔吐
  • 発熱
  • 頭痛
  • 倦怠感

通常の風邪症状に加えて、胃腸症状が強く現れるのが特徴です。特に、ウイルスが腸管内で増殖することで、激しい下痢や腹痛を引き起こすことがあります。

 

感染性胃腸炎の予防策

感染を予防するためには、日常生活での少しの注意が大切です。

  1. 徹底した手洗い: 食事の前やトイレの後、調理の前後には石鹸と流水で丁寧に手洗いをしましょう。一部のウイルスにはアルコール消毒が効きにくい場合があるため、石鹸での洗浄が特に重要です。
  2. 十分な水分補給: 汗を多くかく夏は脱水症状になりやすいので、こまめな水分補給を心がけましょう。ただし、冷たいものは胃腸に負担をかけることがあるため、常温の水を摂るのがおすすめです。脱水が心配な場合は、経口補水液などを利用してください。
  3. 消化に良い食事: 胃腸に負担をかけないよう、消化の良い食事を心がけ、体力を維持しましょう。
  4. 十分な休養: 寝不足や疲労は免疫力を低下させます。規則正しい生活と十分な睡眠で、体の抵抗力を高めることが重要です。

 

医療機関を受診する目安

多くの場合、感染性胃腸炎は数日で自然に回復しますが、症状が重い場合や長引く場合は医療機関の受診を検討しましょう。特に以下の症状がある場合は、早めに当院にご相談ください。

  • 脱水症状(尿が出ない、ぐったりしている、口が乾くなど)が見られる場合
  • 激しい腹痛や血便がある場合
  • 嘔吐や下痢が続き、水分が摂れない場合
  • 乳幼児や高齢者、持病をお持ちの方で症状が重い場合

当院では、患者様のお話を丁寧に伺い、的確な診断と治療を提供しています。必要に応じて内視鏡検査も、苦痛に配慮した方法で行うことが可能ですので、ご不安な症状があればお気軽にご相談ください。

 

おわりに

夏のお腹の風邪は予防が大切ですが、もし感染してしまった場合は、無理せず休養し、適切なケアを行うことが早期回復への近道です。当院は地域のかかりつけ医として、皆様の健康な毎日をサポートしてまいります。お腹の不調を感じたら、どうぞお気軽に当院へご来院ください。

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